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小児矯正で早期にかみ合わせの改善を
かみ合わせの不全が将来のお口の健康だけでなく、全身の健康を損なう原因になるという考えから、乳幼児期からの咬合(かみ合わせ)育成に力を入れています。具体的には、顔面表情筋の訓練とともに、小学校低学年から治療できる床矯正治療を行っています。
床矯正治療とは
この写真は治療途中の写真です。上顎の真ん中のオレンジのプラスチックの部分が開いています。ここの部分をねじで徐々に拡大することによって、矯正の力をかけて、顎を少しずつ広げているところです。顎が広がると、歯が並ぶスペースを確保することができます。
床矯正治療の特徴
子どものあごの発育の時期(6歳から10歳までが望ましい、状態によっては4歳から治療する場合もあります。)に合わせてその力を利用し、負担が少なく行える矯正治療です。
4歳から治療する場合
受け口や顔が左右にゆがんでいるなど、あごの発育に重大な影響を与える可能性がある場合は、積極的に4歳ころから治療を始めることがあります。取り外し式の装置で治療ができるので、装着したくないときには自由に外すことができます。
床矯正治療の疑問
矯正は分かるけど、床って?床は歯科用語でピンクのレジン部のことを指します。
この部分を使って歯、歯肉に力をゆっくり作用させて改善していきます。
治療費用はどれくらい?
検査費用も含めて10万円からスタートすることができます。異常が大きい場合は、床矯正装置の数が多く必要ですので、もう少しかかりますが、30万以上かかることはほとんどありません。
歯並びが悪くなっていく原因
ガタガタ歯並びの原因は、歯が生える場所が足りないことです。つまり、アゴの成長不足によるものがほとんどです。正しく使えばアゴが正しく成長し、歯が並ぶ場所があれば歯はきれいに並びます。そして、一番大切なのは正しく咬むことで顔が正しく成長することなのです。
たとえば前歯でしっかりかむと、その根の先にあるあごの骨が発育します。あごの骨が発育すると顔のきれいな成長が望めます。また成長期の子供の場合、永久歯は抜かないで治療することが望ましいです。抜歯すると萎縮した顔がもっと萎縮してしまうからです。歯が並ぶのに必要なアゴの大きさに成長することの方が、自然だと考えています。
歯並びのお悩み例
- 歯が変なところから生えてきた
- ガタガタしている
- なかなか生えてこない
など、たいてい親御様がお子様の歯について異常を感じるのは、6歳前後の前歯の生えかわりの時ですね。なんでもそうですが、異常が少なければ少ないほど、簡単に治る可能性が高いです。放置してしまうと、だんだん悪くなることが多いですね。
もしかしたら、小学校高学年や、中学生まで様子を見ましょうと言われたことのあるお子様もおられるかもしれませんが、それは、悪くなってしまった歯並びを一気に治す(つまり永久歯を4本抜歯することも許容する)治療法(アメリカ式)に基づいた考え方だと思います。
私も、以前床矯正治療(欧州式)に出会うまでは、6歳くらいのお子様のがたがたの状態を親御様に相談されて、矯正医にご紹介申し上げたとき、様子を見ましょうと言われました。お子様が虫歯にならないように、予防管理をさせていただくのですが、だんだんと歯並びが悪くなっていく(つまり歯並びが悪くなっていく原因の治療ができていない)のをみていてつらい思いをしました。原因が取れていないわけですから、だんだん悪くなりますよね。やはり何事も原因を考えることが大切ですね。